どうも、塾長です
この業界人の1人として、おそらく周りの業界の方が言いたくても言えないことを書きたいと思います
勘違いは不幸の始まり
少し言い訳がましくなりますがご容赦ください
誰も幸せになれないことなので書かせていただきます
僕が今まで指導してきた中にいらっしゃったのが次のタイプ
中学時代に頭ごなしに無理矢理勉強させて進学校にギリギリ入れたはいいが高校ではついていけず、頑張っても成績が上がらないので腐ってしまって頑張ること自体放棄してしまう
保護者の方は、「中学時代上位にいた自分の子供が高校では最下位付近に甘んじているのはやり方を間違えてるから、あるいは本人の努力が足りないからだ」と間違った認識を持ち、中学時代の倍の勢いでさらに頭ごなしに勉強を強要
結果残るのは実力に見合わない大学の不合格通知の山と、親子間のギスギス感
僕の力不足でもあります
違った結果を用意するには僕には時間が足りませんでした
でも、この誰も幸せになれない勘違いだけはしないでいただきたいと思います
「ウチの子はやれば出来る子なんです」も何度聞いたか覚えてないです
「ウチの子」に限らず、やれば誰でもやらない状態よりは出来るようになります
だからといって、やれば必ず一定レベルの学力が身につくとは限りません
時間の制約がある場合はなおさらです
塾や家庭教師にできること
僕達に出来るのは、目標と現状の差を埋める為に必要な量と本人の資質を読み取って計画を立てたり実行してもらったりする為のサポートです
最終的にやるのは本人なので、あとは頑張れる環境づくりくらいしかないですが、保護者のチェックや小言、不用意な「頑張れ」は時に悪い環境となることも知っておいてください
1人ひとりいろんな量が違う
志望校に合格できるできないはシンプルに学力が届けばいいだけなんですが、量は1人ひとり全然違います
中学時代にやらなければならない量とは比較にならないくらい全体のボリュームも増えますし、難易度が上がるので消化スピードにおける個人差も大きくなります
志望校も日本全国に選択肢が広がり、合格する為に必要な学力も様々です
毎日学習に割ける時間も学生によって様々です
部活の有無、通学時間の長さ、趣味、娯楽に割く時間の量など
例えば、イメージで100,000の学力が必要な大学を志望してたとして、受験まで1,000日あるとします
毎日休まずコツコツとやれば受かりますかね?
毎日100ずつ習得して絶対にわすれない人が1日もサボらず継続すれば合格です
地頭が良くてその気になれば1日1,000ずつ習得できて1つも忘れない人なら、高3の夏休み明けからやれば合格です
一方で、すごく真面目でコツコツ頑張れる子なんですが、どう頑張っても1日90ずつしか習得できない上に、1日30は忘れてしまう人がいたら、残念ですが不合格です
ですが、毎日やれば60,000の知識を要求する大学には合格できます
実際このやる量を完全に数値化できないことが誤解をうむ一因になってるとは思いますが、イメージは理解していただけたかと思います
適切な志望校選定と日々こなす量
この業界で仕事をしてる人が全員この感覚を持ってアドバイスしているとは限りませんが、少なくとも僕はこうやって毎日の宿題の量を提示してます
生徒自身のモチベーションも、漫然となんちゃって勉強をこなすより確実に上がります
ですが、受験直前(時には1週間前)になってかけこまれても、僕にできることは志望校の再選定と滑り止めの大学リサーチ、受験本番の心構えのアドバイス、あとは短期記憶に頼った付け焼き刃くらいです
国公立のレベルを僕の体感で数値化すると、地方公立進学校の平均の学生が1日150覚えて30ずつ忘れたとして、100,000です
コツコツやって入る人もいるし、高3になってから始めて入る人もいるでしょうし、
コツコツやっても入れない人、舐めてかかって直前まで引っ張りすぎて不合格になる人もバランスよく存在するのがこのあたりだと思います
最後に
僕達が売るサービスは払った金額に応じて成果が上がる場合もありますが、成果が上がりにくいから払う金額が高くなるという側面も色濃く持ち合わせた、ちょっと変わったサービスだと認識していただきたいと思います
以上のような予備知識を持って塾なり家庭教師に大切なお子様をお預けになることで、誤解やトラブルも少しは軽減されると思います
もちろん、最大限の努力をしてくれない塾や家庭教師は論外です
生徒さん、塾や家庭教師、保護者さんの三者の立場で同じ意識を共有することが最大の成果を生み出す条件にもなりますので、是非ともよろしくお願いします
ではでは!